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ふくしま虫の目探検隊
08.01.17
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ウスタビガの繭

冬枯れの林で鮮やかな緑が映えるウスタビガの繭=福島市佐原

冬枯れの林 目を引く緑色
 冷たい風が吹き抜ける冬の林でウスタビガの繭が揺れていた。色彩の乏しい景色の中で緑色の繭はひときわ目立つ。県内をはじめ、東北各地で「やまびこ」と呼ばれ親しまれてきた冬の風物詩だ。

 ウスタビガは、冬を前に成虫となっているので繭は空き家。しかし、繭には小さな黒っぽい卵が産み付けられている。雌は成虫になると雄の求愛を受け、交尾した雌はすぐに産卵するので繭には卵が付いていることが多い。成虫は短命で、産卵するとすぐに死んでしまうという。

 かつて、県内ではウスタビガの繭を魔よけとして赤ちゃんの産着に縫いつける風習があった。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 

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