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ふくしま虫の目探検隊
08.01.31
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ジャコウアゲハのサナギ

公民館の壁に張り付くジャコウアゲハのサナギ。大きさは2センチほど=田村市船引町

色鮮やか 体内には毒持つ
 トタンの壁に張り付く奇妙な形のサナギ−。普通、サナギは植物に紛れるために緑や茶色のものが多いが、ジャコウアゲハのサナギは色鮮やか。体内に毒を持つため、敵の目を欺く必要がないからといわれる。

 和名は、雄成虫が羽からジャコウのようなにおいを出すことから名付けられた。幼虫が食草にするウマノスズクサ類に毒があり、成虫になるまで体内に毒が蓄積されているため、鳥などは手を出さない。

 ジャコウアゲハのサナギは「お菊虫」と呼ばれ、後ろ手に縛られた女性に例えられる。これは、怪談「皿屋敷」で責め殺され、幽霊になって恨みをはらすお菊に由来する。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 

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