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ふくしま虫の目探検隊
08.02.07
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オニグルミの葉痕

雪をかぶったオニグルミの冬芽と葉痕=福島市北原

独特の形 猿や羊の顔のよう
 雪をかぶって春を待つオニグルミの冬芽。その葉痕は、猿や羊の顔に見えて愛くるしい。さまざまな表情を見せる葉痕を探すのは、冬の自然観察の楽しみの一つ。

 目や口のように並ぶのは水分や養分が通る管の跡で、維管束痕という。その数や並び方が木によって違うため、人や動物に似た独特の面白い顔に見える。

 オニグルミは、沖縄を除く日本全域に自生する落葉高木で、川沿いに多く見られる。その実は堅いが、栄養価が高く味もよい。会津では和菓子に利用される。人間には割りにくい実だが、リスやアカネズミは簡単に穴を開け、冬場の貴重な餌になっている。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 

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