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06.12.17
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セイヨウオオマルハナバチ
トマト栽培のハウス内で巣箱の上を歩くセイヨウオオマルハナバチ=福島市本内

受粉手伝う出稼ぎハチ
  ハウストマトの授粉に利用されるセイヨウオオマルハナバチ。今年9月から国の「特定外来生物」に指定され、飼育や輸入には環境省の許可が必要になった。しかし、農家にとってはたくましい労働力。巣箱の段ボールを出入りし、次々と花粉を集めている。

 福島市本内の須藤満さん(36)のハウスは、3年前に建てた時からハチが逃げないよう天窓に網を張り、出入り口も二重にした。ヨーロッパから輸入されるセイヨウオオマルハナバチは一部野生化、生態系に影響を与えると当時から問題になっていたという。

 約30センチ四方の段ボール一箱の中には、約200匹のハチが入っている。しかし、実際に授粉してくれるのは20匹程度で、1カ月半程度でほとんど死んでしまうという。ハチの価格は1箱1万5000円から2万6000円。手作業での授粉作業は重労働だが、外国からの出稼ぎハチも決して安い労働力ではないようだ。(写真と文・矢内靖史カメラマン) 
 


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