知りたい金融用語【クラウドファンディング】企画に共感した支援 

 

 インターネットのサイトを通じた資金調達の方法として注目されている「クラウドファンディング」。群衆(クラウド)と、資金調達(ファンディング)を組み合わせた造語で、日本では東日本大震災をきっかけに復興事業の資金調達の手法として急速に広まりました。

 資金を必要としている個人、団体、企業に対し、そのプロジェクトに共感した人(支援者)が一口千円程度から資金を援助する仕組みです。

 支援者に配当のない「寄付型」や、配当のある「投資型」がありますが、日本では支援者に金銭以外の物品やサービス、権利を提供する「購入型」が一般的です。

 クラウドファンディングの企画者にはPRやファン作りといったメリットもあり、支援者は配当の受け取りのほか、気軽に出資できる点が特徴となります。ただ、期限までに資金が集まらず事業ができなかったり、プロジェクトが完遂されず配当を受けることができないなど、企画者、支援者双方にリスクもあります。

 (東邦銀行法人営業部)