知りたい金融用語【プライベートバンキング】幅広くニーズに対応

 

 プライベートバンキングは、富裕層や法人オーナー、不動産オーナーなどを対象にした総合的な金融コンサルティングサービスのことを指します。単に保険や投資信託などの金融商品を紹介・販売するだけではなく、次世代への事業承継や資産承継に関するアドバイスをするなど、顧客それぞれのニーズに応じた"オーダーメード"のサービスです。

 主な業務は資産運用、事業承継・資産承継対策、不動産や税務コンサルティングなど幅広く、具体的な税金の計算や不動産の仲介など銀行だけでは完結できない業務も含まれるため、税理士や弁護士など外部の専門家や提携企業などと連携して対応しています。資産承継対策の一環として遺言信託を提案するケースも多くなっています。

 プライベートバンキングはヨーロッパで古くから発達し、専門に行う銀行が数多く存在しています。日本では、一部のメガバンクや地方銀行、証券会社、信託銀行などが取り扱っています。

 (東邦銀行法人営業部)