【知りたい資産運用(4)】 お金の知識も生活スキル

 

 前回までは資産運用の枠についてでしたが、今回はお金の知識についての話です。

 資産を適切に運用することは、電車に乗ったり、電話をかけたりする日常生活と同じです。金融庁は、小学生から高齢者まで「だれにでも欠かせない生活スキルとして最低限身に付けるべき金融リテラシー(お金の知識・判断力)」として学んでもらうことを目指しています。

 日本と米国、欧州の個人金融資産の構成内訳は【表】の通りで、日本は1700兆円の個人資産の実に52%が現金・預金です。投資信託などの有価証券は17%にとどまっています。同じく米国は現金・預金が14%で、投資信託などの有価証券は52%となっています。欧州は日本と米国の中間といったところです。私が入行した1986(昭和61)年の定期預金満期金利は6%以上ありました。現在は定期預金金利が0.01%の時代です。マイナス金利やインフレリスクなどから資産を守り、より豊かな暮らしづくりのため、一緒に金融リテラシーを高めていきませんか。

 (東邦銀行金融商品営業部担当部長・関根敦)