【知りたい資産運用(5)】 「複利」効果の活用重要に

 

 今回は「利息」の話をします。利息には元本に利子が付く「単利」と利子にも利子が付く「複利」があります。

 投資においては、得た利益を再投資することでさらなる利益を生む「複利」効果を活用することが大事です。複利効果は時間を大きな味方に付け長期投資で大きくなります。「72の法則」(資産運用において元本を2倍にするための年数と金利についての法則)で簡単に求められます。投資元本を2倍にするためには、例えば年利3%で運用すると、24年(72÷3=24)かかるという法則です。

 現在の定期預金の金利0.01%では理論上7200年もかかります。運用期間が短ければ複利効果が薄れてしまいますので、早めに始めることがコツです。投資信託を例にすると「分配金の毎月受け取り型」を楽しみにされるお客さまが多いですが、投信の分配金は運用資産から支払われるので、複利効果が得られないばかりか資産を減らす要因になります。

 分配金を再投資とするか、分配回数が少ないファンドを選ぶかが重要です。

 (東邦銀行金融商品営業部担当部長・関根敦)