【知りたい資産運用(6)】 リスクとリターン理解を

 

 資産運用では「リスク」と「リターン」を理解することが大事です。当コーナーでは基本的に投資信託を例に説明します。

 リスクとは「価格変動の大きさ(ブレ)」を意味します。価格変動リスク、信用リスク、為替変動リスク、金利変動リスク、収益性変動リスク、カントリーリスクなどがあります。リスクの大きさは「標準偏差」という数値で表され、数値が大きいほど価格変動が大きいことを示します。

 リターンとは「投資から得られる収益」のことで債券の利子や株式の配当などと株価や債券価格などの値上がり(値下がり)、為替などの三つの要因があります。

 ファンドの運用実績などの評価を比較する指標に「シャープレシオ(平均リターン÷標準偏差)」があります。1リスク当たりのリターンを表し、値が大きいほど運用効率が良いといえます。

 ただしリターンが高くて、リスクが低い金融商品は残念ながらありません。次回はリスクを抑える投資の方法をお話します。

 (東邦銀行金融商品営業部担当部長・関根敦)