【知りたい資産運用(38)】 リスクには可能性もある

 

 投資信託の最後にリスク・リターンについて説明します。通常、私たちは「リスク」という言葉を危ない、損をするといった意味で使っています。

 しかし、投資の世界では「ハイリスク・ハイリターン」という言葉が存在しているように、「高いリスク」は一方で「高いリターンを狙える」という意味も持ち、短絡的に「リスク=危険」と捉えるのは誤りであると言えるでしょう。

 つまり「高いリスク」は、大きな損失の可能性と同時に大きな収益の可能性もあるということなのです。リスク(期待収益率に対するブレ)は、プラスにもマイナスにも存在しているということです。

 次に投資目的と投資期間を踏まえた資産分配のイメージ【図】をみてみましょう。このイメージ図による配分案は金融資産を株式、債券、短期金融商品(MMF、普通預金など)に分けて考えた場合、投資期間が長く、リスクを大きくとれる資産であるほど株式や債券の組み入れ比率を上げることができることを示しています。

 (とうほう証券)