【葛尾伝習館】 村の貴重な歴史分かる

 
古民家の一部や農機具などを並べ、葛尾の歴史を伝える伝習館

 葛尾村(かつらおむら)の民俗芸能(みんぞくげいのう)や文化資料(しりょう)を保存(ほぞん)し、受け継(つ)いでいこうと、1985(昭和60)年に開館しました。しかし、東日本大震災(だいしんさい)で被災(ひさい)したため、しばらく休館し改修(かいしゅう)工事や展示物(てんじぶつ)整理などを行って昨年10月に再オープンしました。

 館内には、村の住民から提供(ていきょう)されたいろいろな物が展示されています。古い民家の一部分、農業や養蚕(ようさん)の用具、村での日常(にちじょう)生活の様子が分かる写真、全国で初めて復元(ふくげん)された製鉄炉(せいてつろ)、林業の用具や木材を運んだトロッコ、遺跡(いせき)から出土した土器や石器、三匹獅子舞(さんびきししまい)の獅子頭(がしら)や衣装(いしょう)などです。館内を見学すると、村の歴史が一通り分かる内容(ないよう)です。

 村は東京電力福島第1原発事故(じこ)の影響(えいきょう)で全村避難(ひなん)を経験(けいけん)しました。同館では仮設住宅(かせつじゅうたく)に避難した住民が作った手芸品、避難の様子を伝えるパネルを展示し、当時の様子を伝えています。 

【どこで?】葛尾村郷土文化保存伝習館(かつらおむらきょうどぶんかほぞんでんしゅうかん) 葛尾村落合字落合16。入館無料。時間は午前9時~午後4時30分。

みんゆうジュニア情報局