【高寺山遺跡】 1200年前の土器や仏具発掘

 
9世紀ごろの山寺跡がみつかった高寺山遺跡

 今から約1200年前の9世紀(せいき)ごろのものとみられる山寺の跡(あと)が次々と見つかっている遺跡(いせき)で、歴史(れきし)ファンの注目を集めています。

 高寺山(たかでらやま)には元々、公式に日本に仏教(ぶっきょう)が伝わったのと同じ時期に仏教が伝わったという伝説があり、長年の謎(なぞ)とされています。

 発掘調査(はっくつちょうさ)は、地元からの要望を受けて、会津坂下町(あいづばんげまち)教育委員会が2018(平成30)年からすすめています。約2年間の調査で、土器や仏具(ぶつぐ)の破片(はへん)などが見つかっています。

 宗教儀式(しゅうきょうぎしき)のために物を燃(も)やした護摩壇(ごまだん)だったとみられる跡もあり、専門家(せんもんか)は国内で数例しか確認(かくにん)されていない重要な発見と指摘(してき)しています。山寺跡としては、東北で最も古い可能性(かのうせい)もあるようです。

 9世紀ごろの会津はまだよく分かっていない部分も多く、発掘調査が古代のロマンに迫(せま)るきっかけになるかもしれません。

【どこで?】高寺山遺跡 会津坂下町埋蔵文化財センター(あいづばんげまちまいぞうぶんかざい)会津坂下町字青木139。

みんゆうジュニア情報局