【竹藤】 大きく舌を出し飛ぶ凧

 
右と中央は「ベロくん出し」、左は波と太陽を表現した「会津波(あいづなみ)」の絵柄

 大きく舌(した)を出している絵で有名な「会津(あいづ)唐人凧(とうじんだこ)」は、会津に古くから伝わる凧(たこ)です。

 「唐人」というのは外国人のことで、絵柄(えがら)は東南アジアの神に似(に)ているとも言われています。唐人凧は約400年前に外国から長崎(ながさき)に伝わり、北九州から会津に伝わったという説があります。

 唐人凧は、紙に墨(すみ)で絵を描(か)き、紙の裏(うら)に竹を細く裂(さ)いた骨組(ほねぐ)みを貼(は)って作ります。鮮(あざ)やかな色を塗(ぬ)り、最後にひもを付けて完成です。

 戊辰(ぼしん)戦争のとき、砲弾(ほうだん)が撃(う)ち込(こ)まれている鶴ケ城(つるがじょう)で唐人凧があがったのは有名な話です。味方の士気(しき)を高めるためにあげられました。

 唐人凧は値段(ねだん)が高く、低価格(かかく)の凧が出回り一度歴史(れきし)が途絶(とだ)えましたが、約50年前に会津若松(わかまつ)市の竹細工店「竹藤(たけとう)」14代目鈴木英夫さん(82)が復活(ふっかつ)させました。何度も凧をあげて形を決めたそうです。

 【どこで?】竹藤(たけとう) 会津若松(あいづわかまつ)市中央1の2の7。営業(えいぎょう)時間は午前9時30分~午後5時。

みんゆうジュニア情報局