【旧県尋常中学校本館】 明治の学校生活伝える

 
約130年前に開設された旧県尋常中学校本館

 今から約130年前、県内唯一(ゆいいつ)の旧制(きゅうせい)中学として、郡山市に県尋常(じんじょう)中学校本館がつくられました。旧制中学には、現在(げんざい)の中学生~高校生に当たる生徒が通っていました。

 時代が変わると安積(あさか)高の校舎(こうしゃ)としても使われました。1984(昭和59)年から一般(いっぱん)公開されていて、明治期の学校建築(けんちく)を見学できます。

 教室には椅子(いす)と一体化した机(つくえ)が置かれ、73年まで授業(じゅぎょう)が行われていました。机には俳優(はいゆう)やスポーツ選手の名前が刻(きざ)まれていて、いろいろな時代の社会の様子や流行を知ることができます。

 館内には昔の教科書や、卒業文集も展示(てんじ)されています。同館業務執行(ぎょうむしっこう)理事の橋本文典さんは「昔の生徒たちがどういう考えで学んでいたのかを考えたり、古い教科書を手に取り歴史(れきし)を感じたりしてほしい」と話しています。

 【どこで?】旧(きゅう)県尋常(じんじょう)中学校本館 郡山市開成5の25の63。月曜休み。1~2月は土、日、祝日のみ開館。午前10時~午後5時。

みんゆうジュニア情報局