【染型紙「会津型」】 布に紋様を付ける和紙

 
喜多方市教委が所蔵している繊細な模様の会津型の型紙

 喜多方(きたかた)市は昔、布(ぬの)に紋様(もんよう)を染(そ)め付けるための道具「型紙(かたがみ)」の生産地の一つでした。会津(あいづ)の染(そめ)型紙は「会津型」と呼(よ)ばれています。

 型紙は、柿渋(かきしぶ)で貼(は)り合わせた和紙にいろいろな紋様が彫(ほ)り抜(ぬ)かれています。1859(安政(あんせい)6)年に小野寺家が会津藩(はん)から染型紙商と漆器(しっき)業の公認(こうにん)を受けたことをきっかけに、染型紙の生産が幕末(ばくまつ)から大正時代にかけて最盛期(さいせいき)を迎(むか)えました。

 小野寺家が持っていた約3万6千点の染型紙や関係資料(しりょう)は市に寄贈(きぞう)され、2003年に県指定重要有形民俗文化財(みんぞくぶんかざい)になりました。

 会津型を広める取り組みもあり会津型の柄(がら)は市議会の議場に使われています。同市の染織工房(せんしょくこうぼう)れんがでは会津型の柄を使った作品を作れるほか、型紙の型彫り体験も行えます。

 会津型に関心がある人たちによって「会津型研究会」もつくられ、市内の学校で会津型を紹介(しょうかい)しています。

 【どこで?】染織工房(せんしょくこうぼう)れんが 時間は午前9時30分~午後5時。

みんゆうジュニア情報局