【みなみそうま復興大学】 市全体を「学びの場」に

 
地域住民と県内外の大学などが連携したまちづくり、ひとづくりを目指し、南相馬市が開所した「みなみそうま復興大学」

 東日本大震災(だいしんさい)と東京電力福島第1原発事故(じこ)からの復興(ふっこう)に向け、南相馬市が2015(平成27)年に開所した拠点施設(きょてんしせつ)です。地域(ちいき)住民と県内外の大学などが連携(れんけい)したまちづくり、ひとづくりを目指します。

 市全体を「学びの場」に見立てて、市の復興に協力したい大学や市民、企業(きぎょう)などが市内で教育活動や研究活動を行う時に利用しています。

 施設には共同の仕事場や交流スペース、大学と地域住民をつなぐ案内役を配置し、被災地(ひさいち)の視察研修(しさつけんしゅう)など幅(はば)広い要望に対応(たいおう)します。これまでに80以上の大学が施設を利用しています。

 案内役などを務(つと)める田仲幸さん(33)は「震災と原発事故を風化させないために、全国の一人でも多くの人に市の現状(げんじょう)を知ってもらえるよう今後ともPRしていきたい」と話しています。

 【どこで?】みなみそうま復興(ふっこう)大学 南相馬市原町区旭町1の8。午前10時~午後5時。日曜休み。

みんゆうジュニア情報局