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漢字の世界43

 

四字熟語
【2006.03.07】
比翼連理(ひよくれんり)

夫婦が仲よく睦まじい

  白楽天の「長恨歌」の中から、もう一つ。

 「翼(つばさ)を比(なら)べ、理(もくめ)を連(つら)ねる」と読む。夫婦が仲よく睦(むつ)まじいことをたとえる。

 「比翼」は、比翼の鳥のこと。『爾雅(じが)』という古い辞書に、「比翼の鳥は、比ばざれば飛ばず」とある。雄(おす)と雌(めす)がそれぞれ1枚の羽(はね)しかないので、並ばないと飛べないのである。「比目(ひもく)の魚(うお)」というのもある。やはり雄雌つがいで、目を比べて泳ぐ魚をいう。

 「連理」は、連理の枝。漢代の書『白虎通(びゃっこつう)』に「木連理(木は理を連ぬ)」と見える。2つの木が枝を1つに連ねること。

 「天に在りては願わくは比翼の鳥となり、地に在りては願わくは連理の枝とならん」と、「長恨歌」では玄宗(げんそう)・楊貴妃(ようきひ)の愛を詠(うた)う。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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