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漢字の世界48

 

四字熟語
【2006.03.13】
玉石混交(ぎょくせきこんこう)

善いものと悪いものが一緒

 玉と石が入り交っていること。転じて、善いものと悪いものが、一緒にまざっていること。

 もと「玉石混淆(こう)」と書いたが、「淆」の字が当用漢字にないところから、いまのように表記する。

 古い用例としては『抱朴子(ほうぼくし)』(四世紀・晋(しん)の葛洪(かっこうの撰)に、「真偽顛倒(しんぎてんとう)し(ひっくり返り)、玉石混゚タす」と見える。

 「玉石相揉((そうじゅう)(あいまじわる))」や、「玉石同匱(どうき)((匱(はこ))を同じくする)」など、似た表現がある。もとは『楚辞(そじ)』の「同揉玉石((玉石を同じく揉(まじ)う)」。

 例えば、応募した作品の中に、傑作もあれば駄作もある場合とか、一つの集まりに、賢い人と愚かな人が一緒にいる場合など、「玉石混交」の例となろう。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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