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漢字の世界51

 

四字熟語
【2006.03.16】
画龍点睛(がりょうてんせい)

物事の最後の仕上げ

 物事の最後の仕上げをいう。「龍を画いて睛(ひとみ)を点ず」と読む。「龍」はリョウが正しい音。リュウは誤ったまま一般に用いられている音(慣用音という)。「睛」は「晴(はれ)」と似ているが、(ひとみ)という意味の目偏の字なので注意。

 出典は「歴代名画記」に見える故事。六朝の梁((りょう)(6世紀))の名画家張僧(ちょうそうよう)は龍を描いて睛だけ描き入れなかった。人のたっての頼みに描き入れたところ、たちまち絵の龍が抜け出し、天に飛び去った、と。

 「睛を点ずる」とは、最後に大事なところを描き入れる―仕上げをするということ。

 この語は普通「画龍点睛を欠く」と、仕上げがうまくいかないでピリッとしない、という意味に用いる。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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