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漢字の世界55

 

四字熟語
【2006.03.21】
泰山北斗(たいざんほくと)

人々に深く尊敬される人物

 人々に深く尊敬される人物。泰山は、山の代表。北斗は、北斗星、星の代表。ともに人々に仰ぎ見られるものであるところから、そのような人物のたとえに用いられる。略して「泰斗(たいと)」という。

 出典は『唐書』の韓愈(かんゆ)の伝。韓愈の没後、その学問がいよいよ盛んになったことを賛(たた)え、「学者(学ぶ人の意)之(これ)を仰ぐこと泰山北斗の如(ごと)し」という。

 今日では、泰斗といえば、その道の権威を指していう場合が多い。たとえば、湯川博士は物理学の泰斗だ、というふうに。主に学術方面に用いる。

 泰山は中国山東省にあり、孔子もかつてこの山に登り、天下を眺め下(おろ)したという。山の本家を意味する「岱宗(たいそう)」の呼名(よびな)がある。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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