minyu-net

連載 ホーム 県内ニュース スポーツ 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
四字熟語TOP
漢字の世界96

 

 

四字熟語
【2006.05.10】
五風十雨(ごふうじゅうう)

気候が順調、世の中が太平

 5月10日の語呂(ごろ)合わせでこの語を取り上げよう。

 5日に一度風が吹き、10日に一度雨が降る。気候が順調なこと。豊年の兆(きざ)し。転じて世の中が太平なこと。

 後漢の学者王充(おうじゅう)の『論衡(ろんこう)』に見える。「風は条(えだ)を鳴らさず、雨は塊(つち)を破らず、5日に一風、10日に一雨」と。柔らかい風は5日に一度、穏(おだ)やかな雨は10日に一度。太平のしるし。

 中国では、5日を一候(こう)といい、三候(15日)を一気といい、一年を二十四気(節気(せっき)ともいう)に分ける。

 春は立春から始まり、雨水(うすい)、啓蟄(けいちつ)、春分、清明(せいめい)、穀雨(こくう)、夏は立夏、小満(しょうまん)、芒種(ぼうしゅ)、夏至(げし)、小暑(しょうしょ)、大暑、秋は立秋、処暑(しょしょ)、白露(はくろ)、秋分、寒露(かんろ)、霜降(そうこう)、冬は立冬、小雪(しょうせつ)、大雪、冬至(とうじ)、小寒(しょうかん)、大寒へと廻(めぐ)る。 

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

福島民友新聞社
〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN