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漢字の世界11

 

 

四字熟語
【2006.06.06】
汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)

蔵書が多いことのたとえ

 十二支の2番目は牛(うし)(丑(ちゅう))。「牛を汗(あせ)し棟(むね)に充(み)つ」と読む。蔵書の多いことをたとえる。

 車に積んで引かせると牛が汗をかくほど、積み上げると棟(むなぎ)にとどくほどたくさんの書物がある。

 出典は唐の柳宗元(りゅうそうげん)。「処(お)けば則(すなわ)ち棟宇(宇(はやね))に充ち、出(い)だせば則ち牛馬を汗す」と、友人の蔵書の多いのを形容している。

 「汗」は、「汗(あせ)す」と読み、「汗をかく、汗をかかせる」の意である。

 今日では、意味が広がって、蔵書に限らず単に書物が多いことにも用いる。

 「この方面の研究書は汗牛充棟もただならぬものがある」と言えば、その分野の研究が盛んに行われていて、関連する研究業績が多いことを表現する。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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