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漢字の世界334

 

【2007.2.20】
傲岸不遜(ごうがんふそん)

おごりたかぶり礼儀知らず

 おごりたかぶってへりくだらないこと。

 李白の詩に「崔(さい)生何ぞ傲岸なる、酒を縦(ほしい)ままにして復(ま)た玄(げん)を談ず」(崔君はなんとたかぶっていることよ、酒をあおり玄妙な議論をする)とある。この場合は崔という人物の人を人とも思わない態度や、奔放な生き方を褒めているふうである。李白にも似通うところがあったようだが。

 これに「不遜」が付くと褒め言葉とはならなくなる。

 「遜」は、譲る、従うの意で、それを否定した「不遜」は、人に譲らない、へりくだらない、礼儀知らず、生意気などの意になる。

 傲岸の「傲」は、たかぶる、でかい面するの意。「岸」は、高い、大きい。歴史上の人物では、楚その項羽が「傲岸不遜」のイメージだ。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 



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