minyu-net

 
 
四字熟語TOP
漢字の世界338

 

【2007.2.24】
同病相憐(どうびょうあいあわれむ)

同じ境遇の者が同情し合う

 同じ病気を持つ者は、互いに憐(あわ)れみ合う。転じて、同じ境遇に苦しむ者が同情し合うこと。

 『呉越春秋』(呉越の興亡の歴史)に伍(ご)子(し)胥(しょ)が詠(うた)った歌として、

 同病相い憐み

 同憂(どうゆう)相い救う

というものが見える。同じ悩みを持つ者同士、救い合う、という意味である。

 昔の諺(ことわざ)に「同病の者は相い愛し、同壮の者は相い嫉(ねた)む」(同じ病気の者はいたわり合い、血気壮(さかん)な者同士は妬(ねた)み合う)とある。

 これと似た言葉に「同声相い応じ、同気相い求む」(同じ声同士は響き合い、同じ気質同士は求め合う)が『易(えき)経』に見える。

 「同病相い憐れむ」は苦しい時、たとえば失敗した者同士が慰め合うのに言う

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 



〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) 2001-2004 THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN