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漢字の世界362

 

【2007.3.26】
不易流行(ふえきりゅうこう)

不変のものと新しい風

 変化しないものと、流れて行くもの。

 芭蕉の唱えた俳諧の理論。「不易」は、「易(かわ)らず」(変化しない)。詩の芸術的生命は永遠だということ。

 「流行」は、「流れ行く」。詩の流転の姿、その時その時の新しい風をいう。
 不易と流行は相い矛盾するものではない。詩芸術は両面を具(そな)えて初めて発展する、という考え方である。

 頑固に変化しないのではない、また目先を追って新しくするのでもない。風雅の誠の根本から、時代に応じて変化するのだ。

 この言葉は俳諧から出、今は幅広く使われる。例えば学校の場合、建学の精神は変わらず堅持し、新しい時代の流れに遅れることなく適応していくような場合を「不易流行」という。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 



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