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漢字の世界207

 

【2006.9.20】 
倚門之望(いもんのぼう)

親が子の帰りを切に思う

 家の門に倚(よ)りかかって子どもの帰りを待ち望む。親が子の帰りを切に思う。「倚門之愁(うれい)」「倚閭(りょ)之望」ともいう。『戦国策(せんごくさく)』に見える王孫賈(おうそんか)の故事に基づく。

 15歳で宮仕えした賈を気遣きづかう母は「汝(なんじ)朝に出(いで)て晩(ばん)に来きたれば、吾(われ)門に倚りて望む。汝暮れに出て還(かえ)らざれば、吾閭に倚りて望む」(お前が朝出て晩に戻れば私は門に倚りかかって待つ。暮れに出て帰らなければ村の門に出て待つ)と言った。

 「望」は、待ちのぞむの意。「閭門」は村里の門。家にいたたまれないので村の門まで出て待つのである。

 王維(おうい)の詩に、友人が国に帰るのを送り「懸(はるか)に知る倚門の望」と詠(うた)う。「君の母上が君を心配して、遠く故郷で待ち望んでいるだろう」と思いやっているのだ。


全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 


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