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漢字の世界290

 

【2006.12.28】
十年一日(じゅうねんいちじつ)

長期間、同じ状態

 長い間少しも変わらず、同じ状態であること。

 「一日」はイチジツと読む。この言葉には特に出典のようなものはない。長い時間としての「十年」と短い時間としての「一日」を対比させて、長い時間も短く感じられるように、少しも変化しない、というたとえに用いられる。

 これと反対に、短い時間が長く感じられる言葉に「一日千秋(いちじつせんしゅう)(三秋)」がある(次回に説明)。

 「十年」は長い時間の単位として、たとえば「十年○○一剣を磨く」〈頼山陽の川中島の詩〉や、「十歳○○の青春」〈杜牧(とぼく)の詩の語〉のように用いられる。

 「十年一日」は、どちらかというと、長い間少しも進歩がない、、、、、という、悪い意味に用いられることが多い。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 



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