【7月19日付編集日記】浄土平天文台

 

 「Oze」「Iidesan」。小惑星には本県の名所やゆかりの人から名付けられたものがいくつもある。星の発見者などが国際機関から命名提案権を得て付けたものだ

 ▼こうした小惑星は肉眼で見ることはできないものの、見上げた空のどこかに尾瀬や飯豊山があるのかと思うと少し不思議な気持ちだ。今月再開通した磐梯吾妻スカイライン沿いの吾妻山や浄土平から名前をとった小惑星もある

 ▼吾妻山の噴火警戒レベルが「2」から「1」に引き下げられたことを受け、昨年9月から休止していた浄土平天文台があす再開する。大型の望遠鏡を通して星を眺めることができる。夏休み期間中の8月下旬までは週に3日開館し、観測イベントが開かれる予定だ

 ▼この天文台の標高は約1600メートル。所管する福島市によると、国内で最も高い場所にある一般公開の天文台だ。住宅や店舗の明かりがともる都市部から離れており、空気も澄んでいるため、肉眼でも多くの星を見ることができるという

 ▼火山活動の影響で近くて遠い存在となっていた浄土平。ようやく近くに戻ってきた場所ではるか遠い星に思いをはせてみるのは一興だ。誰も見たことがない星が顔をのぞかせるかもしれない。