【10月25日付編集日記】戻ってきた

 

 北方から飛来したハクチョウの姿が県内各地で見られるようになってきた。数千キロを飛ぶ体力と、間違えることなく目的地へとたどり着く能力には、毎年のことながら驚かされる

 ▼ハクチョウをはじめとする渡り鳥には、体内時計や天体コンパス、地磁気を感じる能力、地形を記憶する能力が備わっていることが分かっている。目から入ってくる情報に加え、こうした能力を使いながら越冬地に戻ってくる(「鳥の渡り生態学」東京大学出版会)

 ▼日本女子ソフトボールリーグ1部の優勝を懸けた決勝トーナメントが来月6、7日、東京五輪で同競技の会場となったあづま球場で行われる。五輪は観客なしだったが、今回は金メダルを獲得した選手らのプレーを間近に見ることができる

 ▼「五輪のいい思い出がある球場。今年の決勝トーナメントはここでやらなければいけないとの気持ちだった」と、日本代表の宇津木麗華監督。本県に愛着を感じ、また帰ってこようと思ってくれたことがうれしい

 ▼トーナメント最終日は立冬、水辺のハクチョウも今より増えているだろう。新型コロナウイルスの感染拡大に本県沖地震、五輪、総選挙。いろいろあった1年も、もうすぐ最後の季節である。