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成蹊、歓喜の夏 初勝利 創部2年目、本宮下す

成蹊、歓喜の夏 初勝利 創部2年目、本宮下す

【福島成蹊-本宮】夏の福島大会で初勝利を挙げ、応援スタンドに駆け出す福島成蹊ナイン=あづま球場

 第90回全国高校野球選手権記念福島大会第4日は12日、福島市のあづま球場など5球場で2回戦15試合を行った。創部2年目の福島成蹊は延長戦の末、本宮を5ー4で下し、夏初勝利を挙げた。只見は3ー2で昨夏ベスト8の富岡に逆転勝ちした。第2シード帝京安積は序盤に得点を重ね、県立石川を7ー3で退けた。第8シード学法石川は5ー0で郡山北工に快勝。会津は9ー6でいわき光洋に競り勝った。大会第5日の13日は、メーンのあづま球場などで2回戦14試合を行い、前期日程が終了。3回戦進出の32校が出そろう。

 「初志貫徹」を貫く 大きい前監督の存在
 延長11回二死。福島成蹊の三走渋川康平(2年)は暴投の好機を逃さず本塁に突入。飛び上がってベンチに駆け寄り、ナインと歓喜のホームを分かち合った。創部2年目。1、2年生だけのチームが手にした栄光の瞬間だった。
 相手は同一地区の本宮。戦力は十分に理解している。4月からノックとフリー打撃の基礎練習に徹し、強豪チームの胸を借りた多くの練習試合で経験値を積み上げて臨んだ夏の舞台。「自分たちが劣っていることはない」。緊張の連続する延長戦にも動じることなく立ち向かった。
 待望の初勝利は前監督の山口徹さんの存在が大きい。山口さんは自分の名に懸けて「初志貫徹」という「成蹊野球」のスタイルを築いた。ナインは「夏の勝利のためやることはやろう」と最後まで教えを貫いた。
 恩師との約束を守り1勝を挙げた選手たち。試合終了後、前監督のねぎらいに胸を張り、誇らしげに笑顔を見せた。

       >>>> 《 7月12日の試合結果 》
◎―― あづま球場 ――◎
      福島東 機動力生きる
 ▽2回戦
福島東
1
0
0
0
4
0
0
0
0
5
双葉翔陽
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
      本宮エース高橋悔し涙
 ▽2回戦
10
11
福島成蹊
1
0
2
0
0
0
0
0
1
0
1
5
本宮
1
0
0
0
2
0
0
0
1
0
0
4
                                            (延長11回)
      保原 1点差で振り切る
 ▽2回戦
保原
0
0
3
2
0
 0   0   0   0
5
清陵情報
0
0
0
1
0
 0   0   1   2
4
◎―― いわきグリーンスタジアム ――◎
      磐城、投打で圧倒
 ▽2回戦
喜多方東
0
0
0
1
0
       
1
磐城
2
4
3
4
×
       
13
                                            (5回コールド)
      安達、手堅くリード
 ▽2回戦
磐城農
0
0
0
0
0
0
1
0
1
2
安達
0
0
1
2
0
0
0
0
×
3
      只見5年ぶり初戦突破
 ▽2回戦
富岡
1
0
0
0
0
0
1
0
0
2
只見
0
1
0
0
0
2
0
0
×
3
◎―― 白河グリーンスタジアム ――◎
      会津工 投打がっちり
 ▽2回戦
会津工
1
1
0
0
2
1
0
0
 3
8
長沼
0
0
0
0
0
0
0
0
 0
0
      学石の橋本 完封
 ▽2回戦
学法石川
0
1
1
1
0
0
0
2
 0
5
郡山北工
0
0
0
0
0
0
0
0
0 
0
      双葉、効果的に加点
 ▽2回戦
双葉
3
0
0
2
2
1
1
   
9
川俣
0
0
0
0
0
0
0
   
0
                                            (7回コールド)
◎―― あいづ球場 ――◎
      6回に打線集中 大沼、投手戦制す
 ▽2回戦
若松商
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
大沼
0
0
0
0
0
3
 0  0  ×
3
      勿来工、猛攻15安打
 ▽2回戦
勿来工
4
0
0
1
0
4
0
   
9
南会津
0
0
1
0
0
1
0
   
2
                                            (7回コールド)
      会津、好機生かし逆転 継投でいわき光洋かわす
 ▽2回戦
会津
0
3
2
0
2
0
1
0
1
9
いわき光洋
2
0
0
0
0
0
0
4
0
6
◎―― 開成山球場 ――◎
      帝京安積 逃げ切り
 ▽2回戦
県立石川
0
0
0
0
0
1
0
2
0
3
帝京安積
2
3
1
0
0
 0  0  1  ×
7
      白河、中盤に主導権
 ▽2回戦
白河
0
0
0
1
1
4
2
0
0
8
好間
0
0
1
0
0
0
3
0
0
4
      郡山東、着実 相馬は序盤攻め切れず
 ▽2回戦
郡山東
2
0
0
0
3
2
0
1
 0 
8
相馬
0
0
0
0
0
0
2
1
0
3
(2008年7月13日 福島民友・高校野球ニュース)
 

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