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全国高校野球福島大会ニュース
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相馬が10点差を大逆転 「あきらめない」野球貫く
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【会津農林―相馬】7回裏相馬無死二、三塁、佐藤匠が右前に逆転の2点適時打を放つ。捕手木村=あいづ球場
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第91回全国高校野球選手権福島大会第6日は15日、会津若松市のあいづ球場で、雨天順延となっていた2回戦2試合を行った。相馬は、会津農林に一時10点差をつけられたものの、中盤以降に猛追を見せ、驚異的な逆転勝ちを果たした。会津工は序盤から小刻みに加点し、川口を7回コールドで破った。この日で前半戦が終了し、3回戦に進出する32校が出そろった。後半戦は18日に再開する。
OB鈴木選手との約束を胸に
絶対にあきらめるな―。3回、会津農林の9安打集中の猛攻で一挙11点を奪われた相馬。だが、ナインの目から、闘志の炎が消えることはなかった。
驚異的な粘りだった。瀬戸際に立たされた5回、桑名修監督は「1点取ってコールドをつぶそう」と冷静にナインを鼓舞。先頭の主将佐平義晃(3年)が「自分がチームを乗せる」と左中間三塁打し、中村龍ノ介(1年)の適時打で生還、窮地を脱した。
「次は9回までやろう」「次は逆転だ」。集中を切らせば即、コールド負けという中、回を重ねるごとに新たな目標を立てたナインは「全員野球」で加点。7回の大逆転劇につなげた。
「昔ならあきらめてゲームセットだった」(桑名監督)。チームが変わったのは昨年12月。OBで読売巨人軍の鈴木尚広選手が同校を訪れ、ナインに諭したのは「準備無くして成功無し」そして「あきらめない」。佐平は「連携も自主練習も積極的にこなすようになり、自信を深めて夏に挑めた」。鈴木選手との約束を胸にナインは「あきらめない」野球を貫いた。
「このまま勝ち進み、鈴木選手に最高の報告がしたい」と佐平は激戦の疲れを見せず頼もしい。ナインは「一気に甲子園」を新たな目標に据えた。
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>>>> 《
7月15日の試合結果 》 |
◎―― あいづ球場 ――◎
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相馬が10点差を大逆転 会津農林、9回粘るも及ばず |
▽2回戦
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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計
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会津農林
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0
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0
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11
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0
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0
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1
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0
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0
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2
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14
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相馬
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0
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1
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0
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0
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2
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3
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10
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0
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×
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16
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会津工が投打かみ合う 川口、部員10人の挑戦終わる |
▽2回戦
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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計
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川口
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0
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0
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0
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0
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0
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0
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0
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0
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会津工
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0
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2
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1
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2
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2
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1
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×
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8
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(7回コールド)
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(2009年7月16日 福島民友・高校野球ニュース) |