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勿来工、1点遠く 「小さな巨人」伊藤、大きい闘志で終戦
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【郡山商―勿来工】接戦に敗れ、悔しさをかみしめる主将の伊藤(左)ら勿来工ナイン=鶴沼球場
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1点ビハインドの9回2死一、三塁。一打逆転の場面で、勿来工の主将伊藤大翔(3年)はバットを短く持ち、鋭いまなざしで郡山商のエース佐藤紀行(3年)を見据えた。「チームのために絶対に打ってやる」と闘志をむき出しにし、思い切り振ったバットは、むなしくも空を切り勿来工の快進撃は終わった。
伊藤は5回にも得点圏に走者を置いた場面で三振を喫していた。“2度目のチャンス”と意気込み、バッターボックスに入った。狙い球を直球とカーブに絞ったが、「気負いすぎてしまった」と思いがけないスライダーに手を出してしまった。
接戦で敗れはしたが、エース蛭田隆介(3年)は「最高のキャプテン。ありがとうと言いたい」と感謝の言葉を贈る。プレーでチームを鼓舞し続けてきた身長157センチの「小さな巨人」は深々とグラウンドに一礼し、球場を後にした。
郡山商・横井、会心の一打
土壇場の9回2死二塁、郡山商の横井優斗(3年)は、勿来工のエース蛭田が投じた149球目の直球を中前に運び、息詰まる投手戦にピリオドを打った。
後ろにつなぐ意識を心掛け、バットを短く持ち会心の一打。「チームに貢献できてよかった」と声を弾ませる。
昨夏の大会では、三塁コーチャーとして準優勝を経験。「昨年の夏も接戦をものにしてきた。守りからリズムをつくっていきたい」と話す横井。近づいてきた甲子園出場に闘志を燃やした。
(2009年7月22日 福島民友・高校野球ニュース)
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