第９１回全国高校野球選手権福島大会第１１日は２４日、いわき市のいわきグリーンスタジアムで準決勝２試合を行う。激戦を勝ち抜きベスト４に進出したのは、３年連続の甲子園出場を狙う第１シード聖光学院、全４試合をすべて無失点で抑え勢いに乗る第３シード日大東北、好機に打線をつなぐ第４シード光南、好投手を擁する第７シード東日大昌平。
　試合は午前１０時から聖光学院―光南、午後０時３０分から日大東北―東日大昌平が開始予定。

　先発の出来が重要
　【第１試合見どころ】苦しい試合展開を強いられながらも下馬評通りの実力を発揮している第１シード聖光学院と投打がかみ合い、打線が好調な第４シード光南が対決。聖光学院は３年連続、光南は３年ぶりの甲子園出場を目指す。
　聖光学院は全４試合で逆転勝ちし、勢いに乗ってきた。勝負強い打線とエース横山を中心とした強力な投手陣で勝利を引き寄せたい。光南は序盤に挙げた得点を二瓶、富永らの投手陣が粘りの投球で反撃を抑え、勝ち上がってきただけに序盤にリードして、そのまま逃げ切りたい。
　両チームともに１試合平均６得点以上と強力打線を擁するだけに聖光学院横山、光南二瓶ら投手陣が相手打線をどう抑えるか。先発の出来次第で展開が変わりそうだ。

　先制点がカギ握る
　【第２試合見どころ】無失点で勝ち上がってきた第３シード日大東北と、粘りの野球が持ち味の第７シード東日大昌平が激突。日大東北は６年ぶり、東日大昌平は初の甲子園出場を目指す。
　日大東北はエース久保田をはじめ４人の強力投手陣が相手打線を寄せ付けず、無失点で勝ち上がってきた。打線も強力で４試合中３試合にコールド勝ちしているだけに堅実な試合運びで勝利を引き寄せたい。
　東日大昌平は序盤に挙げた得点をエース久保の力強い投球とセンターラインを中心にした堅守で勝ち上がってきた。接戦に持ち込めば、勝負強さで決勝進出も見えてくる。
　ともに先制して逃げ切る勝ち上がりで、どちらが先制点を挙げるかも試合を左右しそうだ。
（２００９年７月２４日　福島民友・高校野球ニュース）