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粘る東日大昌平、猛追届かず 涙のエース久保“鼓舞”
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【東日大昌平―聖光学院】8回裏東日大昌平、追加点を許した後のピンチにマウンドに駆け寄りエース久保を励ます捕手大久保(左)=いわきグリーンスタジアム
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試合が大詰めを迎えた8回裏の2死一、二塁のピンチ。マウンドにできた輪の中で、東日大昌平のエース久保慧太(3年)は目に涙を浮かべていた。伝令がベンチに戻り、内野手がそれぞれの守備位置に就いた。
一人だけマウンドに残った捕手大久保裕太(3年)。植田中時代からバッテリーを組む久保に「気持ちで押していけ。それで打たれたら仕方がないだろ」と声を掛け、キャッチャーボックスに戻った。「試合はまだ続いていると伝えたかった」と大久保。一方の久保は「なぜか自分では分からないが涙が出てきた」と振り返った。直後、大きくリードを取っていた二走を大久保が二塁へのけん制球で刺しピンチの芽を摘んだ。
9回2死一塁で回ってきた打席。大久保は「後ろにつなぐことしか考えていなかった」と内角の直球を右前に運び、逆転への望みをつないだ。2死満塁となったが、主将津島俊也(3年)の打球は二塁手の好捕に阻まれ、初優勝の夢はついえた。
王者、聖光学院を最後まで追い詰めたが、あと一歩及ばなかった。大久保は「これまでの自分たちの野球を出し切ることができた」と話し、久保は「ベストボールを打たれた。力不足だった。このメンバーで3年間やってこられたのはうれしい」と満足げ。創部以来初の決勝の舞台で戦った3年生の甲子園への夢は後輩たちに引き継がれた。
(2009年7月26日 福島民友・高校野球ニュース)
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