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  聖光学院 挑戦の夏 (中)
原点回帰
徹底的に意識改革 全力プレー、精神面強化

原点回帰

「原点回帰」の言葉を胸に、「常勝」の重圧をはねのけ全国制覇を目指す=7月25日、東日大昌平との決勝

 “原点回帰”。

 新チーム結成後、昨秋の東北大会準々決勝で敗れ、5季連続の甲子園出場を逃したナインがたどり着いた言葉だ。

 先輩部員が勝利を手にする輝かしい姿を目にしてきたナイン。しかし、敗戦を経験したことで「勝ってきたのは先輩たちであって、自分たちではない」と目覚めた。
 「自分たちも何とか勝てるとか、県では勝てるとか、そういう甘い考えでは上は狙えない。それを確認するための言葉だった」と松本剛主将(3年)は振り返る。

 それからのナインは、練習でも一瞬一瞬のプレーに全力を注ぐように徹底的に意識改革を行った。冬からは人間哲学の本を読み、人生をどう生きていくかのヒントを得るなど、精神面の強化にも力を入れた。

 冬が過ぎ、春季大会の時期を迎えた。聖光学院は過去5回、夏の甲子園に出場した年はいずれも春の県王者を逃している。斎藤智也監督は「成長途上にあるチームは、春で敗戦の悔しさを味わった方がいい。そうすることで勝負に対するこだわりが生まれる」と思っていった。

 斎藤監督の思いとは裏腹にチームは淡々とトーナメントを勝ち上がり、6年ぶりに県制覇。「勝ってから正直、怖くなった」と、夏の甲子園で全国制覇を目指す斎藤監督の頭を不安がよぎったという。

 だが、今年のチームは違った。ジンクスを覆し、「原点回帰」の言葉を胸に「聖光学院の3連覇」ではない「自分たちだけの勝利」をつかみ取った。

 勝ち続けることには、常に負ける恐怖が伴う。それでも「怖がっていては始まらない」と斎藤監督は前を見据える。「常勝」の重圧をはねのけ、「全国制覇」を目指す聖光学院の歩みは止まらない。

(2009年7月28日 福島民友高校野球特集【聖光学院 挑戦の夏】)

 

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