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1死満塁、聖光・根本が会心の一打 「小さく、シャープに」
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【聖光学院−光南】5回表聖光学院1死満塁、根本が中越えに先制の適時三塁打を放つ。投手柏村、捕手菊池=開成山球場
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初球。弾き返した打球は、ナイン全員の思いを乗せて高々と中堅手を越え、緊迫感が漂うグラウンドの空気を聖光学院のムード一色に染め上げた。
5回1死満塁。聖光学院の2番根本康一(3年)が外角気味の直球を振り抜いた。一瞬だった。
根本は前の2打席とも三振。打席を待つ根本を斎藤智也監督が呼んだ。「チームバッティング。長打はいらない。ミートだ」。指示を胸に刻み込み、打席に立った。「小さく。シャープに」。
いきなりその場面はやってきた。光南のエース柏村雄二(2年)の右手から狙っていた直球が投げ込まれた。「よっしゃ」。打球はぐんぐん伸びた。一気に3点を奪取。4回まで4安打を放ちながら、得点できず、試合の主導権を握れずにいたチームを救い、優勝に向けて一気に加速させた。
機動力を駆使する俊足の根本。今大会は「打撃が苦しく、打てないことが多かった」という。自分の打撃に満足することができなかった。しかし、周りの選手を見た。「村島も板倉もつないでいる」。原点を見つめ直した根本が放った一打が、本県で誰も踏み込んでいない史上初の4連覇を引き寄せた。
(2010年7月24日 福島民友・高校野球ニュース)
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