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光南ナイン、ピンチにも心は揺るがず 最後まで堅守
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【聖光学院−光南】8回表聖光学院1死満塁のピンチで光南エース柏村(中央)を励ます内野陣=開成山球場
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甲子園での勝利を目指してまい進した光南の夏は、夢舞台まであと一歩という道半ばで途絶えた。試合終了後、泣き崩れるナインを横目に主将の鈴木雅土(3年)は気丈に振る舞った。だが、ナインの輪に加わると、あふれ出る涙をこらえることができなかった。「最高の仲間と野球ができた3年間。悔いは甲子園に監督を連れて行けなかったこと」と空を見つめた。
チームは昨秋、今春と県大会で8強入りを前に敗退。菅波智之監督は就任して初めて夏の大会前に5泊6日の合宿を実施。「チームが甲子園で勝つために、何か変えたかった」と明かす。長時間の共同生活で、全メンバーと菅波監督が互いに本音をぶつけ合った。時には涙を流すほど言い争いにもなった。菅波監督は3年生とともに挑む夏への気持ちを語り、涙したという。「監督の涙ながらの話は僕らの心に響いた」と鈴木。「夏は勝つ」。本当の意味でチームは一つになった。
決勝は序盤から相手の攻撃をしのぎ、光南は先制の好機をうかがう格好。5回に3失点してもチームカラーの笑顔を忘れずプレーし、8回のピンチも、内野陣を中心に堅守を披露。大会前に気持ちを確かめ合ったナインに気持ちの揺らぎはなく、最後まであきらめない姿勢を見せた。敗れはしたものの、粘り強く戦う姿勢は“光南ここにあり”を観衆に見せつけた。
(2010年7月24日 福島民友・高校野球ニュース)
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