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強力打線に真っ向勝負 熱投の2年生コンビ
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【興南−聖光学院】4回裏、慶田城に勝ち越しの三塁打を浴び、芳賀にマウンドを託す聖光学院のエース歳内(左)=甲子園
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涙が止まらなかった。「3年生に申し訳ない」。こう言葉を絞り出した聖光学院のエース歳内宏明(2年)。甲子園に鮮烈な印象を残した2年生エースとしての夏は終わった。
縦に速く、鋭く落ちる「スプリット」を武器に果敢に優勝候補筆頭の興南に立ち向かったが、ボールが高めに浮いて決まらない。初戦の広陵戦から負っていた右手中指のつめを割るけがを抱えながら、スライダーとカーブで活路を見いだそうとしたが、強力打線に完全に捕まった。
「自分の弱さ」。歳内は自分を責めた。しかし、歳内の渾身(こんしん)のボールを受け止め続けた捕手星祐太郎(3年)はしっかりと成長を感じ取っていた。「あいつの成長を見た」。失策で出塁を許した走者を置いた場面で四球による自滅。そのパターンが多かったという歳内。今大会は苦しい場面でも堂々と投げ続け、背中でナインを引っ張った。
「どちらがエースでも文句はない」。星が実力を認める芳賀智哉(2年)もそうだ。4回途中に歳内からマウンドを引き継いだ。4失点を許したが、あこがれのマウンドでの経験は生きるはずだ。
「芳賀と一緒にチームをつくって戻ってくる」。こう言い切った歳内。ライバルとともに「全国制覇」の夢の続きを描くことを誓った。
(2010年8月19日 福島民友・高校野球ニュース)
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