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聖光の先制劇鮮やか 「つなぐ野球」見せた
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【興南―聖光学院】2回表聖光学院1死二塁、星が左翼線に適時二塁打を放つ=甲子園
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大会屈指の左腕で、これまでの3試合で先制点を許さなかった興南のエース島袋洋奨(3年)から、聖光学院打線が2回に先制となる3点を奪った。選手一人一人が胸に刻む「つなぐ野球」で好投手から連打を重ね、序盤から優勝候補を追い込んだ。
初回、2者連続三振を奪われたことが、ナインの気持ちに火を付けた。2回、先頭の遠藤雅洋(2年)は初球の直球をはじき返し先制の足掛かりをつくった。三瓶央貴(3年)の犠打で三進した遠藤は塁上、「先制するならこの回だ」と後続の打者に思いを託した。
迎えた打者は履正社戦で決勝本塁打を放ち、好調の斎藤英哉(3年)。島袋は最速の145キロの直球など攻めの投球を続けたが、追い込まれた6球目を芯で捕らえた。打った瞬間に「抜ける」と確信した斎藤の打球は一塁線上を抜け、先制点を生む二塁打となった。
星祐太郎(3年)も続いた。「変化球が見える」と感じた星は島袋のフォークを左翼線上に打ち返し、斎藤が生還。2死から歳内宏明(2年)が初球をはじき返し3点目を挙げた。攻撃の手を緩めない聖光打線に対し、興南の名将・我喜屋優監督も序盤から伝令を送らざるを得なかった。
敗れはしたものの、春夏連覇を目指す興南から奪った先制の3点。聖光学院が深紅の大優勝旗を狙える位置にいることを十分に証明した攻撃だった。
(2010年8月19日 福島民友・高校野球ニュース)
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