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「次は優勝」夢でない 県勢のレベル向上実感
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興南に敗れ、涙をぬぐう聖光学院ナイン=甲子園
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優勝候補の強豪校を次々と打ち破り、甲子園に「旋風」を巻き起こした聖光学院の夏が終わった。準々決勝の相手は今年の春を制した興南(沖縄)。3点を先制しながらも逆転され、終盤に突き放される厳しい試合展開ながら、県勢として39年ぶりの準決勝進出を目指す聖光ナインは最後まで投打に粘りを見せ、春夏連覇を狙う興南を苦しめた。三塁側アルプススタンドに詰め掛けた約550人の在校生やOB、県内で活躍を見守った多くの野球ファンに、県勢にとって全国制覇が「夢」ではなく、もう少しで手が届く「目標」であることを伝えてくれた。
「ああ南海の 空晴れて〜」。熱戦が終わり、甲子園に興南の校歌が流れる。三塁側ベンチ前で聖光ナインは悔しさで口を真一文字に結び、校歌を高らかに歌う興南ナインを見つめた。
「結果的には失策が響いたが、ベスト8まで来ればチームの差は紙一重で、よく頑張った」。県高野連理事長の宗像治さんは、ベスト8に進出しながらも悔し涙を流す聖光ナインの姿に本県高校野球のレベルが着実に上がっていることを実感した。
宗像さんは1971(昭和46)年、磐城が夏の大会で準優勝を果たした時の中堅手。これまでに福島北や福島などで監督を歴任、88年には福島北を選抜大会へと導くなど、選手、監督を通じて約40年間、本県高校野球の発展に尽力してきた。磐城の準優勝後、一時は本県勢が低迷した悔しさを知る一人でもある。
宗像さんは、広島、大阪代表を撃破し、全国の強豪に肩を並べた聖光学院の活躍に「指導者の育成など、これまでの強化策の積み重ねが実りつつある」と、理事長として確かな手応えを感じている。
(2010年8月19日 福島民友・高校野球ニュース)
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