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  聖光学院“夢貫く” 7度目の甲子園(中)
敗戦糧に意識改革
全選手が役割を全う 昨秋の経験チーム変化

全選手が役割を全う 昨秋の経験チーム変化

敗戦を糧に意識改革したチームは強さを増し、甲子園の舞台に立つ=23日、光南との決勝

 県内公式戦51連勝。史上初となる夏4連覇に加え、聖光学院が積み上げた数字だ。学法石川が持っていた県内記録の42連勝を超え、他校を圧倒する。今大会を無類の強さで勝ち上がったその裏には、本当の意味での「全力プレー」を知るまでの選手たちのひたむきな取り組みがあった。

 新チーム結成後、終盤に突き放す接戦を経験しながら、昨秋の県大会優勝をつかんだ。2年ぶりの「センバツ」甲子園出場を目指して臨んだ東北大会。そこで、夏につながる敗戦を経験することとなる。

 初戦は2回戦。相手は岩手第3代表の専大北上。四回までに7点差をつけた。「コールド勝ちか」。その瞬間、歯車が崩れ始めた。リードを一気にひっくり返され、逆転負け。「コールドが近くなって、気を抜いて負けた」。主将の村島大輔(3年)は厳しい表情でこう振り返る。

 ここから、ナインが常に言葉にする「やり切る」が選手のメーンテーマとなる。「やり切るという本当の意味を知っていなかった。情けなかった」。村島を中心にチームに潜む「心のすき」を探し始めた。

 両極端の試合をする。もろさがあり、方向性がバラバラだった。選手同士のミーティングで出た結論は、生活態度を厳しく、そしてレギュラーと控えの意識の差を埋めることだった。チームをまとめようと奮闘する村島。プレーへの負担が大きいとの判断で1月から3月のキャンプ前まで主将を離れた時期も。しかし、周囲の選手たちが一緒にチームをまとめ上げた。

 臨んだ今大会。先発メンバーだけでなく、すべての選手が与えられた場所で全力を尽くし、試合に没頭した。村島は「あの負けがあるから、今がある」と語る。敗戦を糧にした意識改革がチームを強くした。

(2010年7月26日 福島民友高校野球特集)

 

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