【福島成蹊−福島明成】１回裏福島明成無死満塁、渡辺が左前適時打を放つ＝新地球場

　第６２回春季東北地区高校野球県大会第２日は１５日、楢葉町のならは球場、南相馬市のみちのく鹿島球場、新地町の新地球場の３球場で試合が始まり、１回戦７試合を行った。学法福島は、３−０で県南第２代表の光南に完封勝利を収めた。福島明成は福島成蹊を７−２で下し、春の県大会で５１年ぶりに勝利した。聖光学院は９−１で須賀川桐陽を七回コールドで下した。このほか、葵、平工、会津学鳳、湯本が２回戦に駒を進めた。大会第３日の１６日は３球場で１回戦８試合を行う。

　目標達成、次戦に闘志
　５１年前にベスト４に進出して以来となる春の県大会での勝利に福島明成の応援席が沸いた。「年数が開きすぎて実感がない」。主将の佐藤祐人（３年）は、はにかんだ笑顔で喜びを表した。
　初回に５点を奪い、試合を優位に進めた福島明成。左前適時打で攻撃の口火を切った５番渡辺良明（３年）は「ストレートを狙っていた。次の打者につなげることができた。５１年ぶりの勝利を誇りに思う」と声を弾ませた。目標だった初戦突破を果たした福島明成ナイン。佐藤は「次の試合は胸を借りるつもりで思いきり戦いたい」と闘志を燃やした。