【磐城―白河】８回裏白河２死満塁、山田が中越え三塁打を放つ＝しらさわグリーンパーク野球場

　相手投手の制球の乱れに乗じて４点を奪った白河が追いすがる磐城を振り切った。
　白河は１点リードで迎えた８回、２四球と松本の中前打で満塁とし、杉本が押し出し四球を選び加点。なおも山田が走者一掃の中越え三塁打を放ち、一気に突き放し試合を決めた。
　磐城は８回に暴投で１点差に迫ったが、続く同点機を逸したのが痛かった。

　満塁で「完ぺき」三塁打
　８回、走者一掃の中越え三塁打を放った白河の山田裕太（２年）は三塁に滑り込むと思わずガッツポーズ。自軍のベンチからの声援に応えた。
　満塁の好機に巡ってきた打席。「やるしかない」と気合を入れた。一度はど真ん中の球を見逃してしまったが、すぐに切り替え、真ん中直球を思い切り振り抜いた。「完ぺきだった」。
　磐城を突き放し、勝利を呼び込んだ殊勲の１打。「とにかく投手を助けたかった」。そう振り返る笑顔には充実感がにじみ出ていた。
（２０１０年９月２０日　福島民友・高校野球ニュース）