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“3本の矢”始動 「相双連合チーム」夏に向け心一つ
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チームを引っ張り、はつらつとプレーする遠藤主将(右)=小野高
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「被災者だから仕方ないと思われたくない。支えてくれた両親や高野連の皆さんに感謝し、部員みんなで一つの球を追いかけるような元気はつらつなプレーをしたい」。夏の甲子園を目指す福島大会に向けて双葉翔陽、富岡、相馬農の3高校野球部で結成した連合チーム「相双連合」が29日、小野町の小野高で初練習に臨み、主将に選ばれた双葉翔陽の遠藤剛司選手(3年)は心を一つに逆境に打ち勝つ決意を新たにした。
東京電力福島第1原発事故で、転校などから部員不足に陥った3校。県内各地に分散したサテライト校で、それぞれ練習してきた部員の願いは一つだった。「野球を続け、夏の大会に出場したい」
チームが始動したこの日。かつてのライバルが、かけがえのないチームメートになった。双葉翔陽のサテライト校が置かれる小野高に避難先から3校の部員15人が集まり、顔を合わせた。遠藤主将は「みんな緊張したが、同じチームのメンバーとして積極的に声を掛け合った」と振り返った。
指揮を執る双葉翔陽の服部芳裕監督は「勝てるチームをつくりたいと新たな決意が生まれた」と力を込める。大会に向け「精いっぱいプレーすることで、被災した人たちの思いに応えることができるはず」と語った。震災を乗り越えて生まれた絆を糧に選手たちの挑戦が始まった。
(2011年5月30日 福島民友・高校野球ニュース)
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