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相双連合が結んだ“絆” 高校球史に足跡残す
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初戦で敗れたものの完全燃焼。ベンチ前で喜多方の校歌を聞く相双連合ナイン=鶴沼球場
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会津坂下町の鶴沼球場で14日に行われた夏の第93回全国高校野球選手権福島大会2日目の1回戦「喜多方―相双連合」。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で双葉翔陽、富岡、相馬農の3校は「相双連合」チームとして出場し、全力プレーでグラウンドを駆け回ったが、総合力で勝る喜多方に1―8の7回コールドで敗戦した。
序盤から、失策や連打を浴び劣勢に。しかし遠藤剛司主将(双葉翔陽3年)は「苦しい展開だったが、ベンチは暗くなることなく野球を楽しんでいた」とチーム一丸となって戦った試合を振り返った。
待望の得点となる公式戦初ホームランを放った中村公平選手(富岡3年)は「つらい状況でも乗り切る忍耐力、人間性を学んだ」とチームの成長を実感した。服部芳裕監督は「最後まで諦めない姿を実践できた」と選手をたたえた。
スタンドには、東京で避難生活を送る双葉翔陽の元主将遠藤真弘さん(3年)も駆け付け、エールを送った。「双葉翔陽の伝統の粘りを見せてくれた。選手にはありがとうと言いたい」と感謝した。
支えてくれた人々のために―。チーム結成から、約1カ月半と短い夏だったが、心一つに戦い抜いた相双連合ナイン。震災を乗り越えて生まれた“絆”が、高校球史に足跡を残した。
(2011年7月15日 福島民友・高校野球ニュース)
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