少ない楽器で最高の音色 双葉翔陽吹奏楽部
「いけいけ相双、負けるな相双」。会津坂下町の坂下高にサテライト協力校を置く双葉翔陽高吹奏楽部は、熱戦を繰り広げる「相双連合」の応援に駆け付け、相双連合ナインに精いっぱいの音色を届けた。
震災などの影響で、20人ほどの部員は一時ばらばらになった。楽器は警戒区域内の大熊町の学校にあったが、「野球部のために」と最小限の楽器を運び出し、毎日練習を重ねてきた。佐藤貴世美部長は「3校の応援を一つにするために演奏したい」と思いを語った。
スタンドでは、保護者や応援団が最後まで勝利を信じ、相双連合ナインに声援を送り続けた。
(2011年7月15日 福島民友・高校野球ニュース)
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