気迫あふれるプレーが展開された前半戦。後半戦も各球場で熱のこもった試合が展開されそうだ

　第９３回全国高校野球選手権福島大会は１８日までに、前期日程を終え、３回戦に進む３２校が出そろった。第１シード聖光学院をはじめ、学法福島、日大東北、原町のシード４校は危なげない試合運びで初戦を突破した。
　前期日程に行われた５５試合のうち、１点差ゲームは１６試合、コールドゲームが２２試合だった。ともに昨夏よりも大幅に増え、接戦または大差試合の二極化が目立った。
　第１シード聖光学院のブロックは、昨夏準優勝の光南が県南地区のライバル、白河に敗れて早くも姿を消した。第２シード学法福島のブロックは、双葉や郡山商など大差で勝利を決めたチームが、今後の戦いをおもしろくしそうだ。
　第３シード日大東北のブロックは、１点差で湯本を破った小高工をはじめ、福島東など勝負強さが光ったチームの戦いが注目される。第４シード原町のブロックは、学法石川や福島商、東日大昌平など実力校が勝ち上がった。
　東京電力福島第１原発事故の影響で、母校を離れて野球に取り組む「サテライト実施校」５チームのうち、３回戦進出を決めたのは原町、小高工、双葉の３校となった。敗れた相双連合や浪江も含め、練習環境が整わない中での奮闘も目立った。
（２０１１年７月１９日　福島民友・高校野球ニュース）