【聖光学院―白河】１３三振を奪い、１失点完投で４強入りの原動力となった聖光学院のエース歳内＝開成山球場

　１３奪三振の１失点完投勝利を収めた聖光学院のエース歳内宏明（３年）は「球自体は良かったが、制球が悪かった」と投球を振り返った。
　直球が高めに浮き、白河打線に２桁安打を浴びたが、昨夏の甲子園で修羅場をくぐったエースは「ピンチは昨夏からたくさん経験している。ランナーを出しても、本塁にかえさないことだけを考えた」。
　得点圏に走者を置く場面では、１４０キロ台の直球と１２０キロ台後半のスプリットを投げ込み、最少失点に抑えた。
　準決勝に向けては「目の前の一戦一戦を大切に戦いたい」と淡々と語る。本県を代表する本格派右腕の調子が上がってきた。
（２０１１年７月２５日　福島民友・高校野球ニュース）