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須賀川・小針、奮投のエース須藤援護 勝負強さ健在
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【小高工―須賀川】9回表須賀川1死二塁、小針が中前に逆転の適時打を放つ。捕手草野=開成山球場
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最後の打者を打ち取り、高々と両手を突き上げたエース須藤渉(3年)を中心に歓喜の輪が広がった。前日の雨天順延で仕切り直しとなった準決勝は、須賀川が終盤の逆転勝ちで実に41年ぶりの決勝進出を決めた。エースの力投に報いる決勝打を放った捕手小針翔太(3年)は「須藤を助けたかった」と9回の打席を振り返った。
木村保監督は「一番苦労してきた小針が打ったことが大きい」と打ち明ける。チームは大会前の6月、関東遠征を実施。須藤が打ち込まれる試合が続き、約10試合を負け続けた。バッテリーを組む小針は「須藤の良さを引き出せない自分が原因」と胃腸炎を患うまで悩んだという。「自分に何ができるか」。食べ物も喉を通らない日が続く中、導き出した答えは「配球と構え」。漫然とサインを出さず、相手の特徴に応じて配球を組み立て、須藤が投げやすい構えも研究した。
試行錯誤の末、目に見える形で結果が出たのは大会直前の練習試合。山形県の強豪校に勝利し、バッテリーの歯車がうまく回り始めた。今大会では4試合が1点差の勝利という接戦での強さが目立つ。準決勝で小針は、相手の外角狙いを察して内角中心に配球を変更、須藤の好投を演出した。
「信頼できる勝負強い選手」。須藤が全幅の信頼を寄せる小針は決勝に向け、「挑戦者として立ち向かう」と気持ちを固めた。立ちはだかるのは史上初の5連覇を狙う第1シード聖光学院。相手に不足はない。
(2011年7月28日 福島民友・高校野球ニュース)
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