【聖光学院―日南学園】延長１０回裏聖光学院１死二塁、歳内の右前打で二走中村がサヨナラのホームイン。捕手川口＝甲子園

　第９３回全国高校野球選手権大会は６日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。本県代表の聖光学院は１回戦第３試合で宮崎県代表の日南学園に延長１０回の激戦の末、５―４でサヨナラ勝ちし、２年連続で初戦を突破した。
　聖光は、エース歳内宏明投手が１６奪三振と力投、打線も逆転劇を演じ、県民の復興への思いを勝利に結びつけた。
　試合は、立ち上がりから歳内投手の制球が安定せず序盤の３回に２点を先行され、５回に追加点を許す苦しい展開となったが、打線が７回に逆転、土壇場の９回に同点に追い付かれたものの延長１０回、先頭の中村星太選手が中前打で出塁、犠打を挟んで１死二塁から歳内投手が右前適時打を放ち決着をつけた。
　今年の大会は東日本大震災の復興支援大会として開催。開会式で本県から浪江、小高工両校の野球部員２人が宮城、岩手県の部員とともに「がんばろう！日本」と書かれた横断幕を持って行進した。福島市出身の作曲家古関裕而さんが作曲した大会歌「栄冠は君に輝く」の合唱では相馬東、安積黎明、郡山、磐城の４校の生徒が参加し、復興への思いを歌声に込めた。
　次戦は１２日の２回戦第４試合（午後３時３０分試合開始予定）で石川県代表の金沢と対戦する。
（２０１１年８月７日　福島民友・高校野球ニュース）